研究所紹介

拠点紹介および拠点長挨拶

コマツ革新技術共創研究所について

 コマツと東京科学大学(2024年9月までは東京工業大学)の間では、2015年に組織的連携協定が締結され、トライボロジー技術を中心とした複数の共同研究が実施されてきました。これをより広範囲に研究分野に拡げるとともに、産業の現場における未解明な事象をターゲットとした基盤研究を実施するために、東京科学大学(設置時は東京工業大学)で初めての協働研究拠点として、コマツ革新技術共創研究所が2019年度に設置されました。本研究所は学術と実学が上手くかみ合った研究開発の実施の場であるとともに、新たな研究分野を創出していくことも目指していることから、優れた人材を育成する場にもなっています。

 現在、トライボロジー技術は田中真二特任准教授、熱マネージメント技術は齊藤卓志教授が担当しています。また、コマツの研究者・技術者とともに学際的な研究体制を構築し、互いに協力してサスティナブルな社会構築に貢献する建設機械技術の開発に取組んでいます。


拠点長挨拶

 2024年9月より、初代拠点長の大竹尚登先生の後を引き継ぐかたちで拠点長に就任した齊藤卓志です。コマツ革新技術共創研究所は、緑豊かなすずかけ台キャンパスにあり、東京科学大学の教員や学生はもちろんのこと、コマツからも多くの研究者や技術者が在籍しています。共創研究所はコマツと東京科学大学の架け橋であり、大学にとっては実際の産業における課題を見聞きできる場、企業にとっては大学の知見や技術を吸収・獲得できる場、であると考えています。そこから創発される研究テーマは人材育成のみならず、日本の産業競争力の底上げにも貢献すると考えています。本学における協働研究拠点のメリットを最大限に活かし、世界が目指すカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを進めてまいります。